αリポ酸の特に重要な働き「糖の代謝促進作用」

αリポ酸が注目を集めるようになったのは主にその優れた効能、効果によるものであることは間違いありません。
特に「アルファリポ酸の注目すべき効能11項目」を見れば、不快な症状や気になる症状なんかはαリポ酸ですべて解決できてしまうのでは?と思えるくらいのさまざまなパワーと作用がありますが、特にこれらの効能のうち最も重要な2つの働きは「糖の代謝促進作用」と「強力な抗酸化作用」です。
ダイエット、美肌などの効果はこの2つの作用の働きによるものです。
αリポ酸のメカニズムを知る上で特にこの二つの作用が重要です。

糖の促進作用

食べたものをエネルギーに変換

毎日、甘いものを食べてごろごろしていたら太ってしまうのは周知のとおりです。また、現代のようにストレス社会の場合、さまざまな要因でエネルギー変換がスムーズにいかずに体重増加を悩む人が増えています。

なぜ太ってしまうのでしょうか?それは、体内でエネルギーとして使われる分の栄養より、食べる栄養の量が上回っているからです。甘いものをたくさん食べてもそれ以上に運動をしたり体を動かせば太ることはありません。
こうして余った糖分などの栄養が、中性脂肪として脂肪細胞に蓄えられるために肥満は起こります。「ダイエットに効果的」「中年太りを解消する」と注目を集めているαリポ酸ですが、これはαリポ酸が食物、とくに炭水化物が分解されてできる糖を材料にして、体内のエネルギー産生を助ける働きをすることからいわれているのです。
つまり、糖をどんどんエネルギーに変えて放出するので、肥満防止に役立つというわけです。したがって、もちろん適度に運動することが必要ですが、単純にいえば、体内のαリポ酸レベルが高い人の方がやせやすいのです。ダイエット効果ばかりではありません。エネルギーがみなぎることで、より元気に活動できる体になることも大きなメリットです。

エネルギー代謝について

エネルギーは、体内で約60兆個もある細胞の中のミトコンドリアという場所でつくられています。ミトコンドリアは、いわば「小さな発電所」。αリポ酸はこの中にも存在して、エネルギーをつくりだす手助けをしています。
体内に入った食物がエネルギーになるまでには、「解糖系」「TCA回路」「電子伝達系」と呼ばれる経路を通ります。
これらの経路の途中で、炭水化物や脂肪、たんばく質は、分解と合成を繰り返してATP(アデノシン三リン酸)という物質になり、エネルギーを生みだすしくみになっています。
このうちαリポ酸がもっとも効果的に働くのは、「解糖系」や「TCA回路」。ここで、スムーズに働くことで、ネルギーをどんどん生みだすことに一役かっているのです。
さらに、エネルギーの材料がブドウ糖だけでは足りない場合には、体脂肪も動員してATPを合成してエネルギーに変えていきます。
このようにαリポ酸は、食物と体脂肪の両方からエネルギーに変えて放出してくれる、うれしい成分です。

リバウンドしない体に

せっかくツライダイエットを行ってせっかくやせたのにすぐにリバウンドしてしまったなどという話をよく聞きますが、これは無理な食事制限のために、基礎代謝量が下がったことによります。つまり、少量の食事を続けていると、その量の栄養でも生きていけるような体になってしまいます。裏を返せば、この体の状態で普通の量の食事を摂ると、どんどん脂肪として蓄えられてしまうわけです.こうしたリバウンドを起こさないためにも、エネルギー代謝をアップさせるαリポ酸は効果的。食生活を規則正しくして、適度な運動をするといった基本の条件を守れば、αリポ酸はダイエットの強力な味方になること間違いありません。

エネルギー代謝のメカニズム(memo)

炭水化物は「ブドウ糖」に分解されて、解糖系に進みます。「ブドウ糖」は「ピルビン酸」という物質になった後、さらに「アセチルCoA」という物質になり、TCA回路に進みます。αリポ酸はこの過程で、「ピルビン酸」から「アセチルCoA」に変える手助けをします。αリポ酸TCA回路でも、エネルギーを生みだす過程の反応がスムーズに進むように働きます。

αリポ酸とは?

αリポ酸の名前は聞いたことがあるけれど、実際どんなもの?どんな物質、どんな性質?どんな特徴があるの?といった情報はほとんどわからずにαリポ酸を摂取している人もいるかと思います。

それほど急激に注目を集めたものです。効能や効果ばかりがクローズアップされてしまい、そのものについて知識がない人も多いのも仕方ありません。

まず、αリポ酸は、淡い黄色の結晶状の粉末で硫黄化合物なので1000%純粋なαリポ酸をなめると、ビリッとします。無臭かわずかに臭いがする程度で、光や熟に弱いという性質をもっています。

αリポ酸とは別名「チオクト酸」とも呼ばれる物質です。1951年生化学者のレスター・リードが大量の牛の肝臓からαリポ酸30gを分離することに成した後、研究が重ねられてさまざまな作用が判明しました。

ビタミンに似た物質で、体内で自然に生成されます。「普遍の抗酸化剤」と親しまれています。リポ酸はフリーラジカルからからだを守るという重要な役割をし、ヨーロッパでは糖尿病の治療に広く使われています。私たちは年をとるにつれて体内で十分な量のリポ酸を生成できなくなるため、サプリメントによって補う必要があります。

カリフォルニア大学バークレー校の膜生体力学グループを率いる著名な科学者、レスター・パッカー博士はリポ酸と抗酸化剤の権威です。博士の発見によると、特定の働きしかしないほかの抗酸化剤とは違って、リポ酸はほかの抗酸化剤が不足したときにピンチヒッターとなる「フリーエージェント」なのです。つまり、ビタミンEビタミンC が不足すると一時的にリポ酸がその役割をしてくれるのです。

また、リポ酸にはビタミンCやビタミンEの効果を高める作用もあります。パッカー博士の研究所で行われた、ある研究から非常に興味深い結果が得られました。3つのグループに分けた生後12週間のマウスにそれぞれ異なるエサを与えます。

第1のグループには通常のエサを、第2のグループにはビタミンEが不足するエサ、第3のグループにはビタミンEが不足し、リポ酸が添加されたエサを与えました。

第1グループは正常に成長しましたが、第2グループ(ビタミンE不足、リポ酸なし) は重度の脊痩症候群が現れ、衰弱している様子でした。
そして第3のグループは、ビタミンEが不足していたはずですが、リポ酸を投与していたため正常に成長し、ビタミンE欠乏症の兆候は見られませんでした。

リポ酸がビタミンE の欠乏によるダメージを防いでいることは明らかです。20年以上前、国立保健衛生研究所(NIH)のバートン・バークソン医学博士により、リポ酸が毒性の強いハラタケが原因で起こる致死性の肝臓病に効果のあることがわかりました。

ハラタケによって肝臓細胞を即座に破壊する毒性のあるフリーラジカルの生成が促されるため、この毒キノコを食べると60~90%の割合で死に至りますが、

リポ酸はこのキノコに効果があることがわかっています。リポ酸のもっとも重要な働きのひとつが、血糖値を正常に保つことです。多くの中高年の血糖値が高いのはインスリン抵抗性(Ⅱ型糖尿病)を示しているからで、アメリカでは患者数が1600万人にも上ります。

インスリンとは、糖分やグルコースを体細胞が利用できる形に分解してくれるホルモンです。このインスリンに耐性があると、血糖値やグルコース値が高くなりやすく、やがてアテローマ性動脈硬化症、神経障害、失明といった重大な症状を引き起こします。

ヨ一口ッパでは昔からインスリン抵抗性やほかの糖尿病が原因となる合併症の治療にリポ酸が使われていますが、アメリカではまったく使用されていませんでした。最近になってボディビルダーの間でリポ酸の効果が話題になってきました。運動中、からだはエネルギーをつくり出すためにふだん以上の酸素を要求します。酸素使用量が増えるほどフリーラジカルが生成され、激しい運動を行った際に筋肉痛やこわばりが起こるようになります。

リポ酸を摂取していると、トレーニングを行っても翌日に痛みや不快感を感じないという話を聞きました。パッカー博士の研究室ではさらに驚くニュースがあります。最近動物実験でリポ酸が卒中(脳に血液が送られなくなる) による損傷を治癒することがわかったのです。卒中は死因の一位であり、これによって脳に重度の損傷が起き、マヒしてしまうことがあります。

これまで卒中の治療法は見つかっていませんが、人間に対しても動物実験と同様の効果があるとすれば、卒中による損傷を最小限に抑える治療法となり得るかもしれません。

ヨーロッパでは、医薬品として30年以上も前から糖尿病の合併症治療に使用されてきました。日本でも強肝剤、肉体疲労時の栄養補給などでの実績があります。
そして2004年6月、厚生労働省によってαリポ酸は医薬品だけでなく、サプリメントとしての使用が認められました。

欧米ではかなり前から糖尿病の薬として注目されていたので日本ではαリポ酸の作用や特効成分に気づくのが遅すぎたといえるでしょう。